この章では、「ブックマーク・フォルダーをタグとして使う」というのはどういうことなのかを説明します。
フォルダー方式とタグ方式
ブックマークを整理する方法は色々あると思いますが、ここでは Chrome ブラウザが採用している「フォルダー方式」とフェイクタグが提供する「タグ方式」の違いについて考えます。
フォルダー方式
下のスクリーンショット及び図はフォルダー方式の例です。フォルダーは概念的にブックマークを収納する入れ物なので、フォルダー名をブックマークを分類するためのキーワードと見た場合、1つのブックマークに関連づけられるキーワードは1つだけです。
┗ [F1: "ニュース"] ┗ [B1: "BBC"]
タグ方式
次にタグ方式の例を見てください。タグは概念的にブックマークに貼り付ける(取り付ける)ものなので、タグ名をブックマークを分類するためのキーワードと見た場合、1つのブックマークに対して複数のキーワードを関連づけることができます。
[B1: "BBC"] ~ [T1: "ニュース"][T2: "イギリス"]
この「1つのブックマークに複数のキーワードを関連づけることができるかどうか」という点が、フォルダー方式とタグ方式の根本的な違いです。
タグ方式の実現方法
フェイクタグは独自にタグ情報を作成・管理しているのではなく、同じ URL を指す複数のブックマークを異なるフォルダーに入れ、それらを1つの「複合ブックマーク」として扱うことにより、擬似的にタグ方式を実現しています。下の図を見れば、フェイクタグの提供するタグが実は普通のフォルダーであるということがわかると思います。これが「ブックマーク・フォルダーをタグとして使う」という言葉の意味です。
┣ [F1: "ニュース"] ┃ ┗ [B1: "BBC"] (=> https://www.bbc.com/) ┗ [F2: "イギリス"] ┗ [B2: "BBC"] (=> https://www.bbc.com/) ※上の関係を下のように見せている。 [B1/B2: "BBC"] ~ [T1: "ニュース"][T2: "イギリス"]
参考までに、この「疑似タグ方式」の長所・短所をいくつか挙げておきます。
長所:
- フェイクタグのインストール後、タグをゼロから作成する必要がない。
- (ブックマークの同期を有効にしていれば)ブラウザがタグを同期してくれる。
- フェイクタグを削除してもデータが失われない。
短所:
- たくさんの重複ブックマークが作成される。
- 疑似タグであることによる多少の制約(不自然さ)がある。
次章以降、フェイクタグの具体的な使用方法を見ていきます。
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